今回の出資の経緯
2018年を境に18歳人口が再び減少に転じるという「2018年問題」と、2020年に向けて「高大接続」改革が進むなかで、大学入学者選抜試験も大きな変革期を迎えています。これまでの知識の暗記・再現に偏りがちな試験から、各大学のアドミッション・ポリシーに基づく多元的評価が重視され、より多様な背景をもった学生の受け入れを促進する試験の在り方が模索されています。
そのなかでもアドミッション・オフィス入試(*)(以下、AO入試)の注目度は年々上がっており、文部科学省の調査によれば、2018年度の入試では、AO入試を実施する大学が全体の50.3%となり、初めて半数を超えたことが報告されています。また、国公立におけるAO入試の定員数も増加傾向にあり、2016年度入試の3,529人から、2018年度には4,791人となり、2年で35.8%も増加していることがわかります。
ヒトメディアでは、このような大学入学者選抜実施状況の変化を踏まえ、これまで行ってきた既存の国内大学進学ノウハウと、留学事業として行ってきた人物重視の海外大学進学のノウハウなどを花形に提供し、花形の更なる事業躍進に繋がるよう、シナジーを生んでいきたいと考えております。
(*)AO入試とは、大学側が求めている学生像(アドミッション・ポリシー)と、出願者の人物像が合致しているのかを判断し、合否を決める入試制度(AO入試制度)のことを指し、一般的に出願書類、小論文、面接などの試験方式で行われます。
今後の展望
「aoi」では、事業初年度より関関同立を始めとする難関大学AO入試合格率において80%という高い数値を叩き出したメソッドを生かして、今後は生徒数の拡大を目指しています。そのための戦略的知見や技術的な面についても、ヒトメディアグループで支援を行ってまいります。
また、2018年1月現在、「aoi」は京都府に設置した1校のみの運営で、遠方の生徒に関してはSkypeでのオンライン指導を行っておりましたが、今回の出資を受け、府外の生徒に対して対面での指導を充実させるべく、2018年4月に大阪校を開校する見込みです。
AO入試塾「aoi」について
「aoi」は、同志社大学現役学生の代表が2017年に立ち上げた関西初AO入試専門塾です。「aoi」では、小論文や面接対策など合格のためのテクニックだけでなく、「なぜ大学に行くのか」、「大学で何を学ぶのか」といった個人の思考力にコミットしたカリキュラムを採用し、生徒一人ひとりに対して、より本質的な人生設計を支援する塾運営を行っています。
「aoi」の特徴
・優秀なメンター(講師)
塾の運営メンバーは、京都大学をはじめとする難関国公立大学の学生、または関関同立にAO推薦入試で合格した人材のみで構成されています。また、メンターは全員、現役の大学生のため、受験を経験して日も浅く、生徒の目線に合わせた指導が可能となっています。
・京阪神国立三大一次合格率は100%
初年度となる2016年度は、早慶を含む24名が合格し、2017年度には、京都大学・大阪大学・神戸大学の国立三大では、一次試験の合格率は8人中8人を達成しました。
合格実績の表示方法について、国内のAO入試塾で初めてその表示基準を公開し、AO入試に関するイメージ向上にも貢献しています。
・より本質的な入試対策
AO入試は、単なる「お見合い入試」ではなく、「大学で何を学ぶのか」、「自分の目標を達成するまでのプロセスの中で大学がどのように必要となってくるのか」ということについて、真剣に考えることを受験生に求めています。
aoiでは合格するためのテクニックだけでなく、そうした本質的な問いを受験生一人一人に徹底的に考え抜いてもらい、生徒に自分自身で選択していくことの楽しさを実感してもらうことを重視しています。
株式会社花形
名称 | 株式会社花形 |
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URL | http://aoaoi.jp/ |
設立 | 2017年3月 |
資本金 | 300万円 |
代表者 | 代表取締役 染谷 大 |
所在地 | 京都府京都市中京区町頭町112番 菊三ビル1F |
事業内容 | AO入試専門塾「aoi」の運営 |
株式会社ヒトメディア
名称 | 株式会社ヒトメディア |
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URL | https://hitomedia.jp/ |
設立 | 2006年12月 |
資本金 | 3,990万円 |
代表者 | 代表取締役社長 森田 正康 |
所在地 | 東京都港区元麻布三丁目1番35号 VORT元麻布 4F |
事業内容 | 教育領域、異文化領域に特化した出資およびインキューべーション事業 |